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20代お気楽独身営業職の本(漫画多め)・スポーツ(サッカー多め)・食べ物(偶に)・雑感ブログ

読了ログ3(辻村深月さんシリーズ)気づいたらGW終わるじゃん!!!

今週のお題ゴールデンウィーク2015」

 

サラリーマンの皆様、家族サービス、自分磨き、パーリナイやらに勤しみ充実したGWを過ごされたことと思います。

当方は金欠ゲフンゲフン、諸事情により自宅にて引きこもりのエブリデイでした。同居人のリア充っぷりに絶望しつつ、同居人レコメンドの本を読む毎日でありました。悔しい面白いビクンビクン。では簡単にレビュー。

 

 

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

 

 同居人に「なんか面白い本読ませろ」って言った結果「この人の本を読んでないのにほざくな」といって貸し出された一冊。久しく小説読んでなかったんですけどどハマりしました。お陰様で朝四時まで物音立てずに読み続け住人に不気味がられました。「ハチミツとクローバー」を突っ込んで描いたらこんな感じなのかな。自分の弱さに押し潰され、巻き込まれ、逆に自分の中のコントロール不能な強さに振り回されて、他者との関係の中で修復したりコントロールしていく。自分が求めてるものは自分自身分からなくて、たぶん自分のことは自分が一番理解してるってのは誤りなんだろうな。一番背筋が凍るのが嘘をつき続けて、自分が嘘を吐いている事を忘れてしまう女の子の描写。身につまされる。まぁなんつーか色々悩んでる方、おススメです。

 

凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

 

この著者の作品は所々リンクしていて、この順番で読むと良いってのが公式で存在している。その公式認定の順番の中で一番目を飾るのがこの作品。そんな順番があるとは 露とも知らず、「スロウハイツ」「ロードムービー」の次に読んだのがこれ。読む前に教えてくれてもよかろうに同居人よ…

この辻村さんの伏線の回収の仕方にようやく慣れてきた三作目。

最後の最後に、きちんと怒濤の勢いで謎解きをしてくれるこの筆者はきっと良い人なのだろうと思ってます。

主人公の言い回しで言うなら俺はなんなんだろう。sukosi.fukigenとかかな。

 

 

ロードムービー (講談社文庫)

ロードムービー (講談社文庫)

 

 短編集。辻村作品群では一つ一つのタイトルがどこかしらリンクしているというのを実感させられる一本です。個人的にはワタル君の話が好き。ずいぶん幸せなオチだなあとかしみじみ思う。

 

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

 

 四作目。考えながら小説読むのって楽しいよね、と思い出させてくれた一冊。「自殺したクラスメイトは誰なのか?」

読了後にはスッキリさせられる事請負います。オススメ。

「過度なストレスを受けた幼児(特に女性に多い)の精神世界に閉じ込められる。」

登場人物(秀才キャラ)が説明する描写読んだ瞬間これ思い出した。↓

 

レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)

レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)

 

 冨樫さーん!!!

元ネタにし易いよね。

 

 

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

 

 結局順番無視ですゴメンナサイ。

ちょっとファンタジー混ぜてくる独特な世界観にだいぶ慣れてきました。

自分の作品リンクさせる事ができる人の頭の中身ってどうなってんすかね…同じ思考(地平)にこんだけ色んな物語を並行させるのって楽しいでしょうね。よく自分(筆者)が考えた登場人物が勝手に動きだす、言う事を聞いてくれないって言いますが。

「冷たい校舎」も名前探しなんで同じような感じかなと思って続けて読んでみました。

良い意味で裏切られましたー。

 

って明日でGW終わりじゃん!!!絶望したー!!!(たまにはこんな休みもアリですねー)