サイドバックとロードレースのアシストって似てる。
今週のお題「私がアツくなる瞬間」
後半40分過ぎ、スコアは1−2で劣勢。ボールポゼッションに至っては同じスポーツをしているとは思えないほど劣勢。相手チームのシステムは4−3−3。ポゼッションからウィングと中盤が有機的に連動してサイドアタックを繰り返す典型的な現代フットボール。
散々走らされたおかげで体力はレッドゾーンぎりぎりだ。今すぐこの場に倒れたい。ガリガリ君食べたい。
そんな中、対面の上手い・速い・強いの三拍子揃った右ウィングにボールが入り(正しいポジションを保つ事が出来ず、ボールが入るのを防ぐことができなかった)、トドメを刺そうと1on1で仕掛けてくる。山勘が当たってどうにかドリブルのコースに体を入れ、ボールを奪う。センターバックにボールを戻し、逆サイドにボールが展開されていく。よしよし、仕事は果たした、頼むぞー。
…展開されたボールは何故か中盤を経由し、同じサイドのウチのウィングにボールが戻ってくる(両足でボールを持てるボランチがチームに居る場合、この可能性は非常に高い)。
彼は利き足が右の左ウィング、中に切り込むのが得意なタイプのプレーヤー。相手もこのゲームを通して対応しており、彼を中には絶対に入らせないよう、縦のコースを空けつつ時間を稼いでいる。
かの闘莉王さんは「オーバーラップする時は下り坂、戻る時は地獄坂」なんてTVで言ってたが、こういう時は心の葛藤も含めて地獄だ。
闘莉王 超攻撃的ディフェンダー (スポーツ・ノンフィクション)
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時間を稼がれているウィングを横目に、彼の隣を全力で(もうそんなにスピードは出ないが)駆け抜け、ボールを呼び込む。
そして、一瞬私に気を取られたディフェンスの逆手を取って、彼は内側にドリブルで切り込んでいく。
あの、充足感と脱力感を同時に味わうような気持ちをなんと呼ぶんだろうか。
未だ学生で、初めて読んだ時にそんな事を考えてました。
最近面白いサッカー漫画が多いけど、サイドバックが主人公の漫画とか出ないかなー読みたいなー。